2012年9月11日火曜日

バカの壁

この頃、自分のことだけしか考えていない人、つまり自分よければすべてよし、というスタンスで生活している人を本当につまらないと思いだしていた。ただ、その理由が自分でも良くわかっていなかった。

先日図書館から養老猛司先生のバカの壁を借りて読んでいた。その中にこの疑問を解決するヒントが書いてあったので記しておく。

バカの壁 第5章 無意識・身体・共同体 理想の共同体 より要旨のみ掲載

理想の共同体への一つのヒントは「人生には意味がある」という考え方である。アウシュビッツの強制収容所に収容されていたV.Eフランクルという心理学者がいる。彼は「夜と霧」、「意味への意志を求めて」など多数の名著を残している。その著書や講演の中で、彼は一貫して「人生の意味」について論じた。そうして「意味は外部にある」と言った。「自己実現」などと言いますが、自分が何かを実現する場は外部にしか存在しない。人生の意味は自分だけで完結するものではなく、常に周りの人、社会との関係から生まれる。


この文を読んでなぜナルシストが嫌いなのかが良くわかった。彼らは自分のことしかしゃべらない。他の人との関係性が感じられない。そしてその関係性を大切にしていない。彼らが大切にしているのはまさに自分自身だけなのだと気がついた。外部との関係性を大切にしてこそ人間は輝くのだろう。

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